発達障がい児の放課後の学び場・遊び場の特徴まとめ
学校が終わったあと、お子さんはどんなふうに過ごしていますか?障がいのある子どもを対象とした放課後の調査では、家でテレビやビデオを見て過ごすことが多いと聞きます。
障がいのある子どもが放課後に習いごとに通ったり、近所の子と遊んだりして過ごすのは難しいのでしょうか。
放課後にお子さんが安心して楽しく過ごせる場所をご紹介します!
しっかり学習させたい!
学習系の習いごとには「学習塾」「英語」「そろばん」「習字」「公文」などがあります。
実際に学習系の習いごとに通わせているお母さんの声を見ていきましょう!
★軽度の知的障がいを伴う発達障がい・小6・男児
小3~小4と理科の実験教室に通いました。これはとても楽しかったみたいです!ただ、4年生の後半ぐらいから知的の面でついて行けなくなりやめました。
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★知的障がいを伴う読み書き障がい・小6・男児
小5から今にかけては習字教室に通ってます。文字の読み書き障がいがある息子にとって習字は大きく文字を書くことで訓練になります。先生は少しでも上手く書けたら思いっきり誉めてくださる方で、息子も自信がついてきています。やっと息子に合った習い事を見つけたと思っています。
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子どもの興味や関心を引き出す習いごとに出会えると、お子さんの自信に繋がりますね!
塾探しについてはどうでしょうか。
★知的障がいを伴う重度自閉症・中学生
うちは公文式でしたが、まず本部に電話を入れて「障がい児を受け入れてもらえるところが近所にないか」聞いてみました。すでに障がい児を受け入れているところ、過去に受け入れたことがあるところなどを教えていただき、家から近いところへ6年間通いました。
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★アスペルガー・5歳・男児
発達障がい児を専門にした学習塾に問合せをしたところ、普通学級に行くための指導をしているので、特別支援学級でもいいとお考えならうちでは対応できませんと断られました。(中略) 何が息子にとっていいのかよくわからなくなりました。
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普通学級についていくための教育なのか、特別支援学級での学びを補うための学習なのか、学習塾の教育目標や方針も確認しておきたいですね。先輩ママたちは、事前に確認しながらお子さんに合う教室を探しています。
学習系の習いごとの特徴
- 個別/集団の学習に対応している
- 子ども同士の関わりは少ない
- 学習の内容は色んな種類がある
- 塾ごとに教育目標や理念がある
- 秀でている能力を発見・伸ばす学習のタイプ
- 学校での授業を補うための学習のタイプ
体力づくりに役立つ学習をさせたい!
体力づくりの習いごとといえば集団競技の「サッカー」「体操」「ダンス」、個人競技の「スイミング」、集団のなかの個人競技の「空手」「柔道」などがあります。珍しいものでは「スポーツチャンバラ」などもあるようです。たのしそうですね。
競技の内容や指導の様子はさまざまですが、最初に診断名や障がいを伝える必要があるかどうかは悩むポイントです。体力づくりのための習いごとに通わせているお母さんの声を見ていきましょう。
★自閉症・中学生・男児
普通のスイミングスクールでした。特に問題がないので障がいを言うことなくもう10年近く通っています。自閉症の方はスイミング、合っていると思います。
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★ADHD・小学生・男児
野球とスイミングをやらせていました。結局は、いつもからだを動かしているスイミングが合っていました。(中略)インストラクターにもADHDであることは伝えています。ですが、グレーゾーンなら最初は言わず、目に余るようなことがあれば伝えるというのもありだと思います。
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★自閉症・中学生・男児
兄弟の関係でサッカー団体にも接していますが、サッカーは身体がぶつかることもあり、集団競技なのであまりお勧めしていません。
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夏の市民プールに行くと、親御さんやボランティアさんたちと気持ちよさそうにプールで遊ぶ発達凸凹なお子さんを見かけます。「水が大好き!」というお子さんは多いはずです。
お子さんの興味やスポーツの相性もありますが、人との関わり方、活動の内容によっては障がいを意識せずに学べるのではないでしょうか。
体作り系の習いごとの特徴
- 個人競技と集団競技で様子が異なる
- 健常児や障がい児、いろんな子どもと関わりがもてる
- スイミングスクールの人気が高い
- 疾患や障がいについて説明をしなくても参加できることもある
地域の子どもと一緒に遊ばせたい!
地域の子どもの遊び場といえば、「児童館」「学童クラブ」「公園」「図書館」などがあります。
障がいの有無に関係なく利用可能ですが、学習塾やスポーツよりも、地域の子どもたちの輪に入るほうがハードルが高く感じるお母さんもいるかもしれません。
★自閉症グレイゾーン・3歳
近所の子達との関わりを増やそうとTRYしたこともありましたが、ご近所=長い付き合いを免れない!という緊張からか、親のわたしが正直肩に力が入って辛いものがありました。
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★発達障がいグレイゾーン・幼稚園・男児
見た目は全くかわらないのですがお友達と一緒に遊べなかったり、順番を待てなかったり思い通りにならないとひどい癇癪でおさまりがつきません。(中略)幼稚園でも、児童館10件でも、公園でも、親子で孤立してしまいます。幼稚園の行事も回りのお子さんに迷惑をかけてしまうのを阻止するので精一杯です。何より周りの冷ややかな視線が本当に辛いです。
発言小町
★発達障がい・小学生・女児
大変ですよね。一見すると障がいがわかりにくいのですが、保育園時代は思い通りにならないと怒り、泣き、廊下に出てしまうという具合でした。こだわりや偏食も強かったです。
発言小町
「親子で孤立」「他の子に迷惑をかけてしまう」「ご近所は長い付き合いが免れない」など、地域との関わりの中でお母さん自身が傷ついたり、しんどくなってしまう経験はありませんか。そんなお母さんの気持ちにどうやったら寄り添えるのか。「孤独ではない」と感じてもらえるのか。考えてしまいます。
多くのお母さんの声を見ていく中で、お子さんの「変化」について触れている声もご紹介します。
★発達障がい・小学生・女児
娘も徐々に我慢や気持ちの切り替えができるようになり、今は元気に学校と学童クラブに通っています。ただ、相変わらず空気を読むのは苦手で、少しずつでき始めた女子グループには入らず男子とばかり遊んでいます。親はつい友人をたくさん作って勉強やスポーツに励み…と期待しますが、我が家の場合は本人が楽しく通学できているかだけを気にかけています。
発言小町
★広汎性発達障がい・小学生・女児
例え公園で泣きわめいて皆に白い目で見られ、親が惨めな気持ちになっても、我が子が夜眠りにつくときに今日も楽しかったと思えたらそれで良いと考えるようにしました。障がいがあっても確実に成長するのですよね。あの頃、目も合わなかった娘が今ではお喋りが止まらない一年生です。お母さんの苦しい思いよくわかります。でも大丈夫。一緒に子どもの成長力を信じませんか。
発言小町
地域の子どもと遊ばせるメリット
- 健常児や近所の子どもと交流ができる
- 「近所の友だち」「幼なじみ」ができる
- 公園、児童館、図書館など公共の施設を活用できる
- 保育園や幼稚園の時の繋がりが続けられる
- 地域密着なので長い付き合いになる可能性がある
放課後等デイサービスに子どもを通わせたい!
放課後等デイサービスは、地域の中で「子どもを安心して預けられる場所がほしい」という保護者の声から始まった福祉サービスです。
★自閉症・小学生・男児
一生親とだけ過ごすわけにいかないから、今からこうして他人と過ごす時間を持たせているの。(中略)息子を見守ってくれて、息子が他人と楽しい時間を持てればそれでいいのさ。
自閉症のキミが好き!
★発達障がい・小学生・男児
学校と家以外の活動の場をつくりたくて利用しています。大好きなスタッフさんができ、警戒心の強い息子に信用できる人、安心できる場所が増えたことをとても嬉しく思います。
(放課後等デイサービス利用者)
放課後等デイサービスを家と学校に次ぐ「第三の居場所」として活用しているお母さんも増えています。
もちろん、習いごとと放課後等デイサービスを組み合わせて利用することもできます。
例えば「週○回は放課後等デイサービスに通い、○曜日は習いごとに通う」という利用の仕方も可能です!
放課後等デイサービスのメリット
- 地域密着型の福祉サービス
- 近隣の市内に住む障がい児と交流ができる
- 障がい児に限定しているので健常児との関わりがもてない
- 障がい児に対応できるスタッフがいるので安心できる
まとめ
| 例 | 公立/民間 | 時間※1 | 費用 | 移動 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 学習系 | 学習塾 | 民間 | 放課後 | ○ | 自力※2 |
| 書道 | 民間 | 放課後 | ○ | 自力※2 | |
| 体力づくり | スイミング | 公立/民間 | 放課後 | ○ | 自力※2 |
| 合気道 | 民間 | 放課後 | ○ | 自力※2 | |
| 地域の遊び場 | 児童館 | 公立 | 10~18時 | × | 自力※2 |
| 公園 | 公立 | いつでも | × | 自力※2 | |
| 図書館 | 公立 | 10~18時 | × | 自力※2 | |
| 放課後等デイサービス | 夢門塾 | 民間 | 10時~17時半 | △※3 | 送迎あり |
※2 一人での移動が困難な場合、障がい者総合支援法に基づく移動支援(ガイドヘルプ)が利用可能です。最寄りの行政窓口にお問い合わせ下さい。
※3 市区町村発行の福祉サービス受給者証で1割負担での利用が可能です
学習系の習いごと、体作り系の習いごと、地域の居場所、そして放課後等デイサービスなど、障がい児が放課後に楽しく過ごせる場所は以前よりも増えてきました。
様々な取り組みがなされていますが、健常児に比べて選択肢が少なく、障がいをもつ子どもが地域で安心して放課後を過ごせる場所は限られてしまう、という声を聞きます。放課後等デイサービスも地域の居場所のひとつとしてご活用ください!
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